コウサイ塗装工業が教える外壁塗料のいろいろ

外壁にどの塗料が合うか
それを見極めるのが私達プロの仕事です

塗料の種類と特徴

数多く塗料の種類はありますが、代表的な4種類について、まずはその特徴を簡単にご紹介します。

アクリル塗料 ~もっとも手軽~

特徴 ●高いコストパフォーマンス
●高い施工性(外壁、内壁どちらも幅広く使用可)
●溶剤タイプ、水性タイプなど種類が豊富
注意点 ●耐用年数が短い
●小まめな塗り替え、メンテナンスが必要

建て直しの予定が近くにある場合、色を短期間に変えて楽しみたいケースにおススメ

ウレタン塗料 ~幅広い用途~

特徴 ●薬品性、硬度耐が高い
●木部、鉄部、外壁と用途の幅が広い
●塗膜に光沢があり、塗りやすい膜厚
注意点 ●耐用年数が短く、変色の可能性あり
●小まめな塗り替え、メンテナンスが必要

用途が幅広く、アクリル塗料よりワンランク上

シリコン塗料 ~耐用年数に期待できる~

特徴 ●弾力性(微弾性)が高い
●塗膜に光沢がある
注意点 ●約10年の耐用年数
●10年程度で弾力性は劣化する

建て替えの予定が今後10年はなければ、シリコン塗料がおススメ

フッ素塗料 ~長期の品質を求めるなら~

特徴 ●防汚性、光沢感が高い(鉄部や外壁に用いられる)
●高価格帯のものが多い
●耐用年数がもっとも優れている(10~15年程度)
注意点 ●塗膜が硬いため、建物にヒビが入った時に塗膜にもヒビが入る可能性がある

塗り替えの予定が長期間ない建物(商業用ビルなど)に最適

代表的な塗料が上記4つです。
これらが各メーカー(大小20~30社)から販売されています。
グレードが塗料にはあり、1缶当り数千円のものから、十万円を超えるものまであります。また、特殊な機能を持った塗料も開発、販売されています。
ただ、高い商品が良い商品。とは限りません。
立地条件や下地、劣化度合いによって使用すべき塗料は異なります。

化粧品と同じで、肌に合わなければ、高価なものをどんなに使っても、よい結果にはなりません。
患者さんを診てお医者さんが処方箋を書くように、これらの様々な塗料の中から、ピッタリなものを選ぶのも塗装業者の重要な仕事です。

オリジナルブランドの塗料

塗料業界の市場は、中小ペンキメーカー50社と大手ペンキメーカー3社が各社せめぎ合っているというのが実情。
長年にわたり、塗料メーカーとしての実績と信頼をかけて、どこも研究開発を行っています。

オリジナルブランドをうたった塗料が最近増えてきていますが、そういう状況だからこそ、他の塗料と同様にオリジナルブランドの塗料も、特徴や優位性などを見極める必要があります。

塗装技術

缶の中に塗料が入っている間はまだ「半製品」。 適切な塗装がされてはじめて、商品としての価値が出てきます。 適切な塗料を豊富な知識をもって選び、優れた 「職人の技術」を駆使してこそ、建物に最適な外壁塗装が完成します。外壁塗装業者のたゆまぬ努力と研鑽が、塗料の品質以上に必要とされていることは言うまでもありません。

技術が足りないことで、こんなトラブルも・・・・・・

セメント瓦の一種である「モニエル瓦」の塗装には、非常に慎重さが必要とされます。
モニエル瓦専用の塗料もあるのですが、そういう塗料があることを知らない業者も多くいるようです。
さらに下地処理のために何度もペーパーがけや高圧洗浄をモニエル瓦は行わねばならず、手間が通常の外壁塗装よりもかかります。
そういった知識や技術がないままに施工してしまうと、数年後に瓦が剥がれてしまい、トラブルになることも多いのです。