「工事一式」の一式って何?
どこまでが施工範囲なの・・・?

見積書の書き方は、業者によってバラバラで形式も決まっていないのが実情。
また、業者にとって都合のいいように書かれている場合もあったりするので、一見分かり易い見積書でも、注意が必要です。
未然に失敗を防ぐために、見積書に書かれている内容を読み解くポイントをご紹介します。

窓まで塗装するわけではありません

塗装の見積りの数量は塗装面積です。 延床面積、窓などを含めた壁の面積などとは違います。
見積りの際に積算(数量の拾い出し)という作業を省くために少しでも簡易的な方法で見積もりをしようとする業者が少なくありません。

各メーカーにて、何キログラムの塗料を1平方メートル当たりに塗りつけるのか、規定量が決まっています。 これをきちんと守ろうとすると壁の塗装面積を算出する必要があります。

例えば、1缶で15㎡塗れる塗料があったとすると塗装面積が150㎡の場合、10缶必要となります。
これが塗装面積を算出していなければアバウトに「多分これくらいで足りると思う」という、いい加減な塗装面積になります。
これでは適正な膜厚(塗装の厚み)が確保できません。
延床面積が同じ大きさの建物でも1フロアの高さが違ったり、窓の多い少ないや面積の算出に根拠がある見積もりを出してもらうように心掛けて下さい。
また、きちんと一つ一つの項目が明記されているかも確認して下さい。
営業マンが口頭で「塗ります、塗ります」と言って実際に職人さんに伝わっていない場合がよくありますのでご注意下さい。

適正価格とは

使用する塗料のグレード、種類によって、価格は大幅に異なります。
使用塗料と面積があらかじめ分かっていれば、適正価格が概算でも導き出せるはず。
きちんとした塗装業者なら、m2単価から塗料の数量を計算してくれます。

「施工一式」という表記のみで、塗料の使用缶数や種類が明記されていない場合などは注意が必要です。
事前に、その「一式」が何を指すのか確認しておきましょう。

見積もりはすべて正確に出せるものではありません。
ですが、正しい塗装面積は決まっています。

煌彩塗装では、他社の見積もりも拝見し、プロの視点からアドバイスします。